排水からのリンの回収
1-1 リン酸塩と富栄養化
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1-2 下水・排水からのリンの回収
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細菌の内部にはポリリン酸と呼ばれるリン酸が繋がったような物質が蓄積されていることがあります。 ポリリン酸にはリン酸同士の結合がありリン酸が一つはずれると高いエネルギーが放出されまするので、細菌の内部ではこのポリリン酸がエネルギー貯蔵物質として利用されていることがあります。 ポリリン酸蓄積菌とはポリリン酸を多く含んだ細菌で、この細菌の研究を進めることは 排水からのリン酸の除去や、リン酸資源の回収に役立つことが期待されています。 |
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1-4 エネルギー源としてのポリリン酸 (10.11.08 追加) | ||||
ポリリン酸蓄積菌のポリリン酸は、生物の酵素を利用して製品をつくるバイオリアクターのエネルギー源としても活用できる可能性も考えられています。 生物内の反応ではATPという高いエネルギーを持った物質が利用されますが、ATPではリン酸の結合が切れるとき高いエネルギーを放出して生物内での化学反応のエネルギーとなります(これを「高エネルギーリン酸結合」と呼びます)。 ポリリン酸も同じようなリン酸結合を沢山持っているいるのでATP生成に利用すれば効率よくエネルギーを得ることができるのです。 |
1-5 研究開発の動向
排水や廃棄物からのリンの回収は、幾つかの研究機関や民間企業で研究開発が行われています。 環境バイオテクノロジー学会リン研究部会では、排水や廃棄物からのリンの回収の研究についての報告がされています。環境バイオテクノロジー学会リン研究部会(リンク) |